Abstract
氷や雪が路面を覆う冬道は,不慣れな歩行者にとって転倒のリスクが高い.しかし,冬道の歩行を訓練する機会はあまりない.そこで,氷雪の歩行をトレーニングするゲームSRIPYを提案する.SRIPYでは,プレイヤーは靴型コントローラを装着し,ゲーム画面の指示に従って足踏みを行う.靴型コントローラに敷かれた圧力センサが足底部の圧力を6点で計測し,そのバランスが氷雪歩行に適さない不均衡な場合にゲーム内でフィードバックを行う.本研究では,感圧導電シートと銅箔テープ,M5Stackを用いて靴型コントローラを,Unityを用いてゲーム画面を実装した.8名の被験者に対して評価実験を行い,プレイ中の圧力データとゲームへの感想を収集し,それらを分析して課題を明らかにした.